この記事では、1年間フランスにワーホリをしてどれくらいフランス語が伸びたのかについて書きます。ワーホリだと語学力が伸びないとよく言われていますが、実際には語学力は伸びないでしょうか。
1年ほどフランスでワーホリをしていましたが、DELF B2までフランス語を伸ばすことができました。ワーホリでフランス語を伸ばす方法について共有できればと思います。
伝えたいこと
○ 日本食レストランでも語学力は伸びる
○ DELFの勉強をする
○ アウトプットとインプットを繰り返す
卒業旅行で初めてパリに訪れる。大学卒業後、会社員生活を送りながらフランス語の勉強を開始する。
海外で生活をしたい気持ちが強くなる。フランス語をもっと伸ばしたいと思う。
新卒の会社を辞めて、貯めたお金でフランスワーホリに。
フランスでワーホリをするには?
日本国籍を所有する日本人がフランスにワーホリをしに行くには、申請時に18歳から30歳までという年齢制限と3100ユーロ(50万円)相当の貯金額があればできます。
簡単な志望動機を書いて面接をしますが、私の周りで落ちたという話は聞いたことがありません。
ワーホリでは語学力が伸びない?
ワーホリでは語学力が伸びないと言われることがあります。英語圏に1年ワーホリに行ってみたがTOEICの点数があまり伸びなかったなど聞きます。
フランスワーホリも英語圏のワーホリと同じように語学力は伸びないのでしょうか。
日本食レストランでは語学力が伸びない?
ワーホリでは週に35時間働けますのでフランスの企業で働くことができます。
ただワーホリでせっかく海外に出てみたものの、日本語で話せる友人が欲しく、日本人コミュニティで時間を過ごす人がいます。その場合、週5日で働く場所は日本食レストランです。
バイトの前後では、バイト先の日本人と話すことが多くなります。この生活だとあまりフランス語が伸びないように想像できます。
フランス語に慣れて話せるようになる
ただ、日本食レストランでも多くのお客さんはフランス人ですので、フランス語で会話することにでフランス語が上達します。
接客に必要なフランス語を覚えるだけでなく、フランス人とスモールトークをすることになりますので、必然的にフランス語は上達します。
また同僚も日本人だけではなく、フランス人や他の国の人がいますので、伝達事項や雑談はフランス語で行います。
こういったフランス語の環境はなかなか日本にはありませんので、フランスワーホリで経験できるメリットになります。
フランス人と話す機会が増える
フランス人とフランス語を話す
フランス人が街にいますので、どこでも話す機会があります。
パン屋やスーパーなどでもそうですし、アルバイト先にもフランス人のお客さんや同僚がいますのでそこでフランス語でコミュニケーションをとることでフランス語で会話することに慣れてきます。
またいまは、アプリもありますので、語学交換アプリやマッチングアプリでもフランス語でコミュニケーションを取り、気が合えば実際に会って話すことができます。
外国人の留学生とフランス語を話す
語学学校に行くと、フランス人ではなく外国人が同級生です。
外国人の友人と話す時は互いにネイティブよりも話すスピードが遅くなり会話がより理解しやすくなります。
また自分が話す機会も増え知っている単語や言い回しを試すいい機会になります。
語学力が伸びるとは?
ワーホリをすると些細なことでもフランス語が身近にあるので、知ってるフランス語の単語の数が増え、フランス語を聞いて話す機会が増えます。
そういう意味ではフランス語力は確実に伸びます。フランスに行く前はフランス語で接客ができるとも想像できませんでした。
ただフランス語の能力を測る試験に合格するという意味ではフランス語は十分には伸びません。
ただフランスで生活をするだけではなく、机に向かって本を開いて勉強する必要があります。
ワーホリでフランス語をDELF B2まで伸ばした方法
私はワーキングホリデー中、日本食レストランで働きながらフランス語を学び、最終的にDELF B2レベルまで達成することができました。
フランスにワーキングホリデーで来ると、自然とフランス語に慣れ、ある程度は聞いたり話したりできるようになります。ただし、文法が崩れていることが多く、ノリやジェスチャーで補って会話が成立している場合も少なくありません。
文法を特に勉強しなくても、なんとなくフランス語力は伸びますが、正確なフランス語能力を示す資格試験に合格するためには、やはり試験対策の勉強が必要です。
私はワーホリ中にも語学学校に行きました。週5日で行っていましたので、毎日フランス語の文法について勉強して、正しいフランス語の文の書き方を学びました。
費用はかかりましたが、フランス語の資格をDELF B2を目指す上では語学学校に通ってよかったと思います。
DELF B2は聞く、話す、読む、書くの総合力
DELFの試験は仏検の試験と異なり実践(フランスで生活を送る)を重視する試験です。実際に、フランスに移民する方もフランス社会で生活できるフランス語力があるかを把握するために受ける試験です。
ワーホリでフランス語力を上げるのであればこのDELFに向けた勉強をすることで加速度的にフランス語を上がることができます。
DELF B2だと大学に入学できる資格を得ることができます。当時はひとまずここまで目指してみようと思いました。
基本文法を覚える
フランスワーホリをする前に日本で仏検2級まで取りました。基本文法や単語を知っていましたので語学学校で学ぶときも文法の授業は理解できました。
正しく読み書く、聞き話すために、基本文法や動詞の活用を覚えていることは必須です。
一冊のフランス語の文法書を繰り返し読んで演習問題をするだけでも十分に基礎力はつきます。
聴く練習をする
毎日フランス語でPodcastを聞く。Youtubeを見る。多聴することが基本です。移動中はFrance infoやFrance cultureなどのpodcastを常に聞いてました。
また精聴も必要なので、「聞き取る」力をつけるためにDELF B2やフランス語の教科書の聞き取りの問題を解いてました。
自分で情報を聞き取るという意識を持つことで聞き取る力を伸ばすことができます。
無料のニュースサイトを読む
都心だとフリーペーパーが配布されています。CNEWSや20 minutesのジャーナルがメトロで配られていました。それを読んでフランス語を毎日読む練習をしていました。
いまだとネットで無料で簡単に読めますので、わからない単語を調べて、文法を確認する作業を毎日繰り返すと読む速度が早くなります。
読んで正しく理解できなければ、正しく書けませんし、また正しく話すこともできないと思います。
書く練習をする
フランス人とのチャットと正しく自分の意見を論理立てて書ける能力は異なります。日記は書きませんでした。
その変わり、DELF B2のProduction écriteを勉強する際に、数多く書きました。
DELF B2では書き方が決まっているので型(導入・本論・結論)に沿って書く練習をすることで、論理的にフランス語で文章を書く練習ができました。
また添削をしてもらうことで文法的に間違った言い回しなどを直すことができました。
話す練習をする
フランス人や外国人とフランス語で話すことは自分の気持ちをアウトプットする練習にはなりますが、自分の意見を論理的に伝えるためには、論理立てて話す練習が必要です。
そんな時にDELF B2の書く練習が役に立ちます。DELF B2用に書いたものを音読する。
また誰かに質問をしてもらってそれに答えるだけでもフランス語で論理立てて話す練習になります。
フランスワーホリの前にもやっておいてよかったこと
フランスに行く前に仏検の勉強をしていました。仏検の勉強をすることで基本的な単語や文法を頭に入れることができました。
そのおかげでフランス語の型を知っていたのでフランスに来てから5ヶ月ほどでDELF B2までフランス語力を伸ばすことができました。
またフランスに来る前に会話の練習をフランス後教室でしていました。
フランス語で会話するハードルをフランスに行く前に慣れていたことはプラスとなりました。
ワーホリの目的は人それぞれです。フランス語の上達を目指す人もいれば、観光をメインにフランスでワーホリを楽しむ人も多くいます。
せっかくフランスに来たのなら、できる限り楽しむのが良いでしょう。そして、フランス語ができれば、できることや理解できることが増え、その楽しみもさらに広がると私は思います。