フランスの大学や大学院の進学を考えている人にとっては、フランス語能力試験のDELF B2はなんとしても取得しておきたい資格ですね。
DELF B2とはどういう試験か、有効な対策などお伝えします。
試験の概要を理解する
DELF B2は以下の4つのセクションで構成されています:
- Compréhension de l’oral(聴解)- 25点 (30分)
- Compréhension des écrits(読解)- 25点 (1時間)
- Production écrite(作文)- 25点 (1時間)
- Production orale(口頭)- 25点 (30分準備・20分対話)
試験を受かるのには最低50点取る必要があります。
逆に言えば、50点でも100点でもDELF B2の取得ができます。
ただし、各セクションでは最低でも5点を取る必要があります。
満遍なくフランス語の能力を伸ばしておく必要があります。
各セクションの対策
聴解(Compréhension de l’oral)
2問あります。
記述の問題もあり、重要な点を押さえてきちんと理解しておくことが必要です。
先に問題文を呼んで、どんな話題が話されるから予測しておきましょう。
対策
フランスのポッドキャストを毎日聴く
RFI、France Culture、Le Mondeなど自分の興味あるチャンネルを毎日聴くことが大切です。
移動中は、聞き流してもいいので、フランス語の音声を聞いておきましょう。
聴き取りで重要なのは、聴き取る力です。
聞き流してばかり、スクリプトを見ながら聞いているだけだと、この「聴き取る」力を身につけることができません。
流れてくる音声で、重要な箇所を意識して聴くことが必要です。

最初は聞き流しばかりしていて、全然聞けるようになりませんでした。
情報を掴みにいく意識をしてから、リスニング力が伸びた気がします。
読解(Compréhension des écrits)
1時間で2問解く必要があります。
それぞれ30分で読んで、選択肢の問題や筆記で解答するので、文章を読むスピードが遅いと中々解き終えることができません。
内容は、雑誌やニュースサイトの抜粋です。
対策
フランスの新聞(Le Monde, Le Figaro)や雑誌(Sciences Humaines)などを読んで、単語や熟語を覚えていくことが大切です。
また問題型式にも慣れることが大切です。
時間を計りながら問題を解く練習をすることで、速く解答を導き出せるようになってきます。
試験当日は、まずは質問から読み、文章の内容を予測しておきましょう。
作文(Production écrite)
市長に対する手紙や自分の意見を述べるエッセイを250文字書きます。
対策
簡単なフランス語でいいので、型に沿って書く練習をしましょう。
導入→発展→結論
この三段落で書く意識をします。
発展の中に、メリットでデメリットをそれぞれ挙げることができれば書く文章の見栄えも良くなります。
DELFの参考書には、筆記試験の解答例が乗っているので、それを書き写して覚えるといいです。
文章の型や、接続詞の使い方など勉強になります。
動詞は原因→結果を示す単語をなるべくストックしておくと便利です。
引き起こす
causer, provoquer, entraîner, susciter, générer ⋯
試験当日は文字を数えることを忘れないようにしておきましょう。



フランス人はrépétition(繰り返し)のある文章を評価しませんので、めんどうですが、同じ言葉はなるべく使わないのがベターです。
口頭(Production orale)
30分で文章を読み、与えられたお題に対して自分の意見をまとめます。
10分で自分の意見をスピーキング、10分で面接官と意見のやり取りをします。
対策
自分の意見を型(導入→発展→結論)で作る練習をします。
これは作文と同じ練習になります。
難しい単語を使う必要はなく、簡単な言葉でもはっきりと発音し、自分の立場を明確にすることが大切です。
おすすめの学習リソース
DELF B2対策問題集を購入して、問題に慣れることが大切です。
おすすめの参考書
公式ページから実際の問題も見れるので確認しておきましょう。
まとめ
合格に必要な点数は、総得点100点中50点以上です。ただし、各セクションで最低5点(25点満点中)を取得する必要があります。
一番やるべき対策は、フランス語文章が求める型(導入→発展→結論)を覚えて、書く練習、話す練習をすることです。
ネイティブスピーカーと練習することが重要です。
自分の書き方、話し方の癖を知ることができます。
Amazing talkerという言語学習サイトでネイティブの先生と練習ができます。





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