
フランスでの貯金も少しずつ増えてきたので、将来のために投資を始めようと思います。
日本語ではフランスの投資や資産運用についての情報はあまりありませんでいた。
同じようなフランスで投資を考えている私のような初心者の方は参考にしてくださいね!
私のこれまでの資産運用
私はこれまでほとんど資産運用や投資をしたことがありませんでした。
やっていたことと言えば、これまで受け取った給料をLivre Aなどの元本保証の預金口座に入金すること。
フランスの一般的な資産運用手段としては、元本保証と元本割れに分けることができます。
元本保証は、すでに以前の記事でも書きましたLivret Aなどが当てはまります。
- Livret A- 非課税の普通預金口座
- LDDS – 持続可能な開発と連帯のための貯蓄口座
- LEP – 大衆貯蓄口座(所得制限あり)
ただLivre Aも2025年8月から1,7%へ下がることになりました。
物価高騰が収まってきたと関係していると思いますが、この金利では、なかなか資産も増えません。
少しリスクを取って投資をする必要がありそうです。
元本割れの投資はいわゆる個別株投資やETF投資(上場投資信託︰いわゆる個別株の詰め合わせパッケージ)があります。



個別株を買うほど、思い入れのある会社があるわけでもなく、また色々選定をするのに時間も勉強も必要なので直感的にETFの購入を検討しました。
その中でPEAという制度を使ってETFを購入する方法が良さそうです。
PEA(Plan d’Epargne en Actions)とは?
PEAは「Plan d’Epargne en Actions(株式貯蓄プラン)」の略で、フランスの非課税投資口座制度です。日本のNISA(ニーサ)に近い制度と言えます。
2024年に改正された新NISAは、最大1,800万円まで非課税で投資できる制度ですね。しかも非課税期間が無期限。
PEAとNISAは似ていますが、異なる点もあります。
PEAの基本情報
- 投資上限額: 150,000ユーロ(2,550万円)←1ユーロ170円で計算
- 対象者: フランス居住者、EU圏内居住者
- 非課税期間: 口座開設から5年間の保有で出金時に非課税
- 投資対象: 主にフランスを含むEU域内の株式、EU企業を対象とした投資信託
PEAのメリット
PEA口座の最大のメリットは税制優遇です。
フランスでは通常、投資で得た利益に対して約30%(社会保障拠出金17.2%+所得税12.8%)の税金がかかります。
PEA口座で5年以上保有した場合、出金時に所得税が非課税になります(社会保障拠出金17.2%のみ)。
また、長期投資を促進する仕組みになっており、複利効果を最大限に活用できるのも大きなメリットです。
PEAの制限と注意点
PEAには以下のような制限もあります:
- EU域外の株式(米国株など)には直接投資できない
- 口座開設から5年以内の引き出しには税金がかかる
- 5年以内に全額引き出すと口座が閉鎖される
ただし、世界中に投資できる投資信託(ETF)も多数あるため、実質的には世界分散投資も可能です。
PEAで積立投資をする
PEA制度を利用して、長期的に積立投資をしてみようと思います。
良さそうなETF商品
日本のNISA関連の記事やYoutubeなど見ると、オールカントリーなどの全世界株やS&P500(アメリカを代表する500社)のどちらかが選択肢として挙げられるようです。
PEAでETF商品を探すと色々見つかりました。
PEA適用される商品とそうでない商品があるようです。
次の2つのETF商品がPEA適用で人気みたいです。
全世界
Amundi MSCI World UCITS ETF EUR (C) Dist Capitalisation
S&P 500
BNP PARIBA EASY S&P 500 UCITS ETF EUR
全世界とS&P 500はどちらか一つを購入していればいいという意見が多いようです。
というのも全世界と言っても大半は米国株が占めているから。
このAmundi MSCI Worldの商品は75%が米国株のようです。


まとめ



フランスでの積立投資について紹介しました。
フランスでは銀行の預金金利が低下しているため、資産を増やすには投資が必要です。
PEA(Plan d’Epargne en Actions)という非課税投資口座制度が日本のNISAに似た制度としておすすめです。
PEAでは150,000ユーロまで投資可能で、5年間保有すれば出金時に所得税が非課税になります。
私が気になるETFとしては、全世界株(Amundi MSCI World)かS&P500(BNP PARIBA EASY S&P 500)が挙げられます。
全世界とS&P500はどっちにすればいいのか。
実際にETFを購入するにはどうすればいいのか。
どの証券銀行がおすすめなのか今後、記事にしていこうと思います。