ヨーロッパに住んでいて、実際に積み立て投資をしてみたいけど、どの銘柄がいいのか悩んでしまうということはありませんか?
私も結局、何を買えばいいのかわからずに、気づけば、Bourso bankというネット銀行を開設するまで1年以上経っていました。
今回の記事では私もBourso Bankで購入している減税が適応されたPEA適用のインデックスファンドを紹介します。
日本でも人気の投資ファンド S&P500とオルカン
日本では積み立て投資のファンドとして「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が人気です。
フランスでもETF商品が人気となっています。
私もそのなかでも購入しているのが以下の投資ファンドです。
PEA対応のS&P500 ETF
「S&P500」とは?
米国の金融会社「S&P(スタンダード&プアーズ)」が作成している指数のことで、米国の主要企業500社に投資できる米国株式インデックスファンドです。
BNP Paribas Easy S&P 500 UCITS ETF EUR Capitalisation
- ISIN: FR0011550185
- ティッカー: ESE
- パフォーマンス: 1年 +3.3% | 10年 +260.61%
- 最大管理費用: 0.12%
- 設定日: 2013年9月16日
- 分配方法: Capitalisation(再投資型)
- 現在のファンドサイズ: 3,104 M€(2026年1月17日)
このETFの最大の魅力は、手数料が0.12%と非常に安いこと。さらにCapitalisationタイプなので、配当金が自動的に再投資され、長期投資を考えている場合だと複利効果を最大限に活用できます。
10年のパフォーマンスで見ると、S&P500は圧倒的な成績を誇っています。
ISINコード(アイシンコード)とは?
ISIN(International Securities Identification Number)は、国際証券識別番号のことで、世界中の証券を一意に識別するためのコードです。ETFを購入する際は、このISINコードで検索すると確実に目的の銘柄を見つけられます。
Ticker(ティッカー) とは?
取引所での「あだ名」のようなもので、検索や注文時に素早く入力するための短い略称(例:AAPL, 500Eなど)です。
PEA対応のオルカン(全世界株式)ETF
オルカン(オール・カントリー)は全世界の株式市場に分散投資できるETFです。ただし、PEA適用となると「MSCI World」指数に連動する商品となり、実際には先進国中心の構成になっている点に注意が必要です。
Amundi MSCI World Swap UCITS ETF EUR Acc
- ISIN: LU1681043599
- ティッカー: CW8
- パフォーマンス: 1年 +6.39% | 10年 +187.9%
- 最大管理費用: 0.28%
- 設定日: 2009年6月16日
- 分配方法: Acc(再投資型)
- 一口あたりの価格: 約620〜630ユーロ(2026年1月時点)
- 現在のファンドサイズ: 5,579 M€(2026年1月17日)
このETFは長期実績があり信頼性が高い一方で、一口あたりの価格が600ユーロを超えるため、「毎月少しずつ積み立てたい」という方にとっては少しハードルが高いかもしれません。

私にはすこし厳しい金額(600ユーロ)ですね・・・
iShares MSCI World Swap PEA
- ISIN: IE0002XZSHO1
- ティッカー: WPEA
- パフォーマンス: 1年 +6.39% | 10年 データなし(新商品)
- 最大管理費用: 0.25%
- 設定日: 2024年3月26日
- 一口あたりの価格: 低価格で積み立てしやすい
- 現在のファンドサイズ: 1,095 M€(2026年1月17日)
iShares MSCI World Swap PEAは、ブラックロック(iShares)が2024年に出したPEA対応の目玉商品です。
Amundi CW8と同じ「MSCI World」指数に連動しますが、一口の価格が非常に安いため、積み立てしやすいのが最大のメリット。まだ設定されたばかりで長期実績はありませんが、手数料も0.25%と競争力があり、少額から始めたい方には理想的な選択肢です。
オルカン(MSCI World)の注意点
PEA適応のオルカンは「MSCI World」指数に連動しており、日本とカナダ以外は米国か欧州の企業が中心となっています。以下はオルカン2つの2025年12月31日時点での構成国です。


つまり、真の意味での「全世界」ではなく、中国・台湾・インドなどの新興国市場は含まれていないことに注意が必要です。完全な世界分散を求める場合は、この点を理解したうえで投資判断をすることがいいかと思います。
ETF選びで見逃せない「ファンドサイズ」の重要性
ETFを選ぶ際、パフォーマンスや手数料だけでなく、ファンドサイズ(Fund Size / Taille du fonds)も非常に重要な指標です。
上記で紹介した3つのETFのファンドサイズを比較すると:
- Amundi MSCI World (CW8): 5,579 M€(最大規模)
- BNP Paribas S&P 500 (ESE): 3,104 M€
- iShares MSCI World (WPEA): 1,095 M€(新商品ながら既に10億ユーロ超え)
ファンドサイズが大きいことの3つのメリット
1. 早期償還(クローズ)のリスク回避
運用会社にとって、ファンドの維持には一定のコストがかかります。ファンドサイズが小さすぎると赤字になるため、運用が途中で打ち切られる(繰上償還)リスクが高まります。
目安として500 M€以上あれば、まずは安心と言われています。今回紹介した3つのETFはすべてこの基準を大きく上回っており、長期投資に適しています。
2. 流動性の向上(取引のしやすさ)
ファンドサイズが大きいほど、市場での取引が活発になります。これにより、買値と売値の差(スプレッド)が小さくなり、無駄なコストを抑えて売買できます。
特にAmundi CW8は5,500 M€を超える規模で、非常に高い流動性を誇っています。
3. コスト(信託報酬)の低下
規模の経済が働くため、ファンドサイズが大きいファンドほど管理費用(TER)を低く設定できる余裕が生まれます。
BNP Paribas S&P 500の手数料0.12%という低コストも、3,000 M€を超える規模があってこそ実現できているのです。
結局、S&P500とオルカンどちらを選ぶべき?
S&P500がおすすめな人:
- 米国経済の成長を信じている
- 手数料を最小限に抑えたい(0.12%)
- 長期的な高パフォーマンスを重視する(10年で+260%超)
- Capitalisation(自動再投資)で複利効果を最大化したい
オルカン(MSCI World)がおすすめな人:
- 米国だけでなく先進国全体に分散したい
- 少額から積み立てを始めたい(iShares WPEA)
- 地域リスクを分散したい



私自身はBourso BankでS&P500のESEを中心に投資していますが、リスク分散のためにオルカンも検討する価値は十分にあると考えています。
今すぐ投資を始めるなら、Boursobankで口座開設
PEA口座を開設するなら、私も使っているBoursobankがおすすめです。
Boursobankは取引手数料が安く、ETFの取り扱い銘柄も豊富。しかもオンラインで簡単に口座開設ができます。
私のように「いつか投資を始めよう」と思いながら1年以上経ってしまった、なんてことがないように、今すぐ行動を起こしましょう。
時間を味方につけることが、長期投資で成功する最大のコツです。
実際に投資するかどうかは、迷うこともあると思います。ご自身のタイミングで、じっくり考えてみてくださいね。少しでも参考になれば嬉しいです。








