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フランス留学後に必見!学生ビザから就活ビザへの手続きと体験談

今日のアウトプット

パリでの学生ビザから就活ビザ(Carte de séjour “recherche d’emploi/ création d’entreprise”)への切り替えを考えている方に向けて、私の経験を詳しくお伝えします。

学位を取得して、これから就活ビザを取ろうとしてもなかなか情報が見つからないのではないでしょうか。私も同じ悩みを抱えていました。

フランスでの手続きは予想外のことが多く、正直なところ不安もありましたが、このブログが少しでもあなたの参考になれば嬉しいです。

伝えたいこと

◯ 正しい情報をもとに行動すること

◯ 思い込みが一番、危険

◯ 就活ビザの情報は少ないので周りにも聞いてみること

筆者ashitaのプロフィール

パリで大学院を修了後、学生ビザが残っていたので就職先を探す

パリの企業でスタージュ(有給インターンシップ)を開始

学生ビザから就活ビザへ切り替える

目次

就活ビザって何?

まず、就活ビザとは、フランスで就職活動や起業をするための特別な滞在許可証です。

正式には「Carte de séjour ‘recherche d’emploi/ création d’entreprise’」と呼ばれ、フランスの高等教育機関で修士号などを取得した後に申請できるビザです。

有効期間は12ヶ月で、延長はできません。

このビザで対象となる学位は、次のいずれかです。

  • 専門的な学士、修士号、またはそれと同等の免状(例:エンジニアのディプロム)
  • 大学外での専門的な修士号
  • グランゼコールに認定された修士号(理学など)

このビザを取得すれば、フランスで就職活動を行ったり、現地で起業することが可能になります。

詳しくは、キャンパス・フランスの公式ページをご覧ください。リンクはこちら

就活ビザの取得の準備

間違えてシテ島のパリ警視庁に行く

2022年9月

修士課程を無事に修了し、学生ビザの有効期限が2023年1月上旬に迫っている中、次のステップとして就活ビザへの切り替えを考えていました。

シテ島のパリ警視庁で学生ビザの更新をしていた経験から、今回も同じ場所で手続きができるだろうと予想していたのですが、実際には全く違いました。

予約を取り、警視庁に書類を持参したものの、ここでは手続きができないと告げられます。

9区の外国人センター (Centre acceuil des étrangers) に行くよう指示されました。

このときの不安はかなり大きかったです。初めて聞く場所で、情報が本当に正しいのかも分からず、不安に押しつぶされそうでした。

情報が正しいのか確認する必要がありました。

就活ビザへ切り替えする情報が見つからない

2022年10月

9月にシテ島のパリ警視庁で手続きができなかったため、パリ警視庁にメッセージを送りしました。

警視庁からのメッセージがなかなか届かず、待っている間に、少しでも手続きを進めようと情報収集を続けました。

しかし、思った以上に情報が少なく、どこにどう問い合わせるべきかもわからない状況が続きました。

インターネットで手続きができる「demarches-simplifiees」というサイトの情報も見つけましたが、当時私の状況ではオンラインでの書類提出ができませんでした。

結局は外国人センター(Centre acceuil des étrangers)で直接提出するしかないと判断しました。

「就職活動・起業」のための滞在許可証用の予約サイト

10月に入ってすぐに9区の外国人センターの予約を取りました。

しかし、予約が取れたのは12月中旬。この時点で、早くも焦りが出始めました。

「就職活動・起業」のための滞在許可証用の予約サイト

https://www.ppoletrangers.interieur.gouv.fr/index.php?motif=demrece

警視庁にも再度メッセージを送りましたが、返信が来たのは10月中旬。

そこには、書類はオンラインで提出するようにとの指示が書かれていました。

とはいえ、オンラインで手続きができなかったため、最終的には外国人センターでの手続きに進むことになり、結果的に12月中旬の予約を信じて待つしかない状況でした。

10月は、本当に不安と焦りが入り混じる月でしたが、それでも情報を整理しながら、次のステップに進むための準備を続けました。

※住んでいる地域は時期にによって情報は変わりますので、demarches-simplifieesからインターネット上で書類の提出ができるようになっているか確認してみてください。

外国人センターでの書類提出と意外な持ち物

外国人センターに行く

2022年12月

12月に外国人センターの予約を取り、書類を持って向かいました。

住所はここでした(6 Rue du Delta, 75009 Paris)。

センターの場所は、普通のアパートの一角にあり、「本当にここで合ってるの?」と不安になりましたが、召喚状を受付に見せ、順番を待ちました。

「就職活動・起業」のための滞在許可証用の予約サイトで予約を取ると、提出書類のリストのpdfをダウンロードできます。

就活ビザの場合は、CST.9というリストをダウンロードできます。

就活ビザ用リスト

事前にリストに従って必要な持ち物を揃えていましたが、現地で「戸籍謄本(acte de naissance)が必要です」と言われ、思わぬ事態に…。

幸運にも「念のため」と思って持参していたため、なんとかその場で対応できました。

書類提出時の持ち物リスト

以下は、私が外国人センターに持参した書類リストです。これから手続きをする方は、参考にしてください。

  • 召喚状(convocation)
  • 国籍がわかる身分証明書(パスポート)
  • 6ヶ月以内の住居証明書(電気代の請求書など)
  • 3枚の顔写真 35mm x 45mm(実際には2枚しか必要ありませんでした)
  • ビザ申請用の小切手(当時75€、外国人センターでは不要でした)
  • 健康保険の証明書
  • 修士号の証明書(学校がこの時までに用意できなかったため、修士号取得証明書︰Attestation de réussite を持参
  • 有効な滞在許可証(学生ビザ)
  • 戸籍謄本(acte de naissance)(リストには記載がありませんでしたが、持参して正解でした)

この場で仮の滞在許可証(レセピセ)が発行され、次の手続きに進むことができました。

就活ビザの受け取り

2023年3月

2ヶ月後、パリ警視庁での予約を取り、ついに就活ビザを手にする日がやってきました。

持ち物を再度確認し、朝早くから警視庁へ向かいました。

ビザ受け取り時の持ち物リスト

  • 招集書(convocation)
  • ビザ申請代用の小切手(Timbre fiscal)
  • 国籍がわかる身分証明書(パスポート)
  • 最後の滞在許可証(学生ビザ)
  • レセピセ(以前もらった仮の滞在許可証)

フランス政府の提出書類のページにあるように、Timbre fiscal は75ユーロでした。

Timbre fiscalのサイトから購入できます。

ビザ申請代の支払いサイト

timbres.impots.gouv.fr

無事に就活ビザを受け取りましたが、思ったよりも有効期限が短く、2023年12月中旬までしかありませんでした。

おそらく、学生ビザの残存期間が考慮されたのだと思います。

遅れて届いたメッセージ

2023年4月

その後、4月上旬に滞在許可証が準備できたとの連絡がSMSで届きましたが、すでに新しいビザを手にしていたため、焦ることはありませんでした。

外国人センターの人によると、SMSの送信のシステムが不具合が生じてメッセージが届かないことがあるらしいので、1-2ヶ月待っても連絡がなければ、ビザの受け取りの予約を取ってみた方がいいです。

もしメッセージを待ってから予約を取っていたら、レセピセの期限内に手続きが間に合わなかったかもしれません。

これから手続きをする方へ

フランスでのビザ切り替え手続きは、予測できないことが多く、特に初めての場所や予想外の持ち物が必要になることがあります。情報収集がとても大切で、細心の注意を払って準備を進めることをおすすめします。

特に、滞在許可証の受け取り予約は、早めに取っておくと安心です。メッセージが届いてからでは、レセピセの有効期限内に間に合わないこともあるので、事前に準備を整えましょう。

このブログが、あなたのフランスでの生活をサポートできれば幸いです。何か不安なことがあれば、お問い合わせからお気軽に質問してください。

一緒にフランスでの新しい一歩を楽しみましょう!

このブログを運営している人

フランスワーホリ、フランス大学院進学、現地就職を経験しました。このブログで、経験したことや知っていることをアウトプットしていきます。

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